『グアムの朝刊』2025.5.5 “猶予なし”、サンチェスの再建案、5月23日が期限
2025年5月5日 The Guam Daily Postより抜粋、要約

サイモン・サンチェス高校のキャンパス再建の入札には30社以上の業者が関心を示し、現地視察にも参加しました。しかし、複数の業者が締め切りの延長を求めたものの、公共事業局(DPW)は遅延を避けるため、その要請を却下した。
サンチェス高校の生徒・教職員に新キャンパスが約束されてから10年以上が経過しており、2023年の台風マーワーによる被害が、長年の保守遅れで老朽化していた施設にとって決定打となった。キャンパス閉鎖からすでにほぼ2学年度が過ぎましたが、DPWの担当者は「これ以上の遅れは許されない」として、今後はスケジュール厳守の姿勢を示している。
「現時点でのいかなる遅延、特に抗議活動によるものは、建設を遅らせるだけでなく、生徒に悪影響を及ぼし、家庭に混乱をもたらし、地域社会がこれまで努力して勝ち取ってきた進展を停滞させることになります」と、公共事業局(DPW)のヴィンセント・アリオラ局長は金曜日のプレスリリースで述べた。
現在、サンチェス高校の生徒たちは、グアム教育局(GDOE)が導入した二部制モデルにより、ジョン・F・ケネディ高校のキャンパスで授業を受けている。DPWはこの取り決めを「負担が大きい」と認めており、両校の生徒を一刻も早く分離する必要性を強調した。「地域社会が必要としているのは行動であり、妨害ではありません」とアリオラ局長は述べ、「我々は前進しています。提案者全員が同様に前向きであることを願っています」と続けた。
2024年12月には、GDOE(グアム教育局)、学校の運営陣、グアム経済開発庁、検事総長事務所、そしてコンサルタントらによって、設計図を含む提案依頼書(RFP)が作成された。そのRFPは2025年3月28日に公開され、4月初旬までに30社以上の関心企業が応答し、提案前の必須会議と現地視察に参加した。
「政府が昨年9月に建設マネージャーの選定を発表した時点で、真剣な開発業者や建設業者には、このプロジェクトが間もなく始動することが通知されていました。我々は計画を立て、調整も済ませてきました。このプロセスは透明性があり、包括的であり、グアムの法律にも完全に準拠しています」とアリオラ局長は述べた。
さらにプレスリリースでは、「政府は建設の準備が整っているだけでなく、同様に準備ができているパートナーを選ぶことに全力を注いでいます。提案者には、提出期限が厳格であることを改めて伝えます。提案は、資格、経験、そして法令およびプロジェクトの範囲内で実行できる能力に基づいて評価されます」としている。
DPWによると、このプロジェクトは「グアムにおけるこの世代で最も重要な教育インフラ事業の一つ」とされている。このプロジェクトは官民連携(P3)方式を採用しており、開発業者が新キャンパスを建設し、最大30年間にわたって維持管理を行います。資金調達、解体、設計、建設、リース、リースバック、保険、資本的保守を含むモデルで実施される。
「これは単なる建物の話ではありません。生徒、教師、そしてその家族が長年待ち望んでいた“未来に備えた学校”と、機能するP3制度を提供することが目的です。私たちは、サイモン・サンチェス・シャークスのために、経験豊富で長期的なパートナーを探しています。」」とアリオラ局長は述べた。
提案書の提出期限は5月23日。
まだ、そんな段階だったんですね。
このところ年度末の5月を迎え、卒業や夏休みの話題が絶えません。そんな中で先週、「そういえばサイモンサンチェス、ってどうなってるの」みたいな話になり、一堂「さ〜......」、すでに私たちの記憶からも消えつづあるほどの年月が流れました。「それでもあのまま、ダブルセッション、ってわけにはいかないでしょう.....」というのがみんなの認識。まさか、業者を決める入札段階だったとは、あまりにも遅い気がします。夏から高校生になる生徒はサイモンサンチェスで卒業を迎えられるのでしょうか。4年間間借りのキャンパスで高校生活を過ごすことになるのでしょうか。