『グアムの朝刊』2025.6.4  監査報告:観光誘致基金の歳入と歳出が増加

2025年6月4日 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

グアム政府の観光誘致基金(Tourist Attraction Fund)に対する2023会計年度の財務監査によると、観光業のCOVID-19パンデミックからの回復に伴い、収入と支出の両方が大幅に増加したことが明らかになった。

監査人は、観光誘致特別歳入基金、資本プロジェクト基金、債務返済基金を含むこの基金について、「適正意見(クリーン・オピニオン)」を表明。しかし、火曜日にグアム公的会計監査局(Office of Public Accountability)から発表された報告書によれば、ホテル宿泊税(Hotel Occupancy Tax)のオンライン申告に関連する「重大な弱点(material weakness)」が1件指摘された。

観光誘致基金の資金は、ホテルやその他の宿泊施設の利用者に課される税金から成り立っており、ホテルの税率は11%。パンデミック前、グアムには年間160万人の観光客が訪れていた。2023年には、2022会計年度の21万7,000人から増加し、60万3,000人の観光客が訪れた。観光客数の増加により、観光誘致基金(Tourist Attraction Fund)の歳入も増加し、2022会計年度の1,820万ドルから、2023会計年度には3,020万ドルへと増加。

2023年末時点で、特別歳入基金(Special Revenue Fund)の残高は98万ドル、資本プロジェクト基金(Capital Projects Fund)は600万ドル、債務返済基金(Debt Service Fund)は720万ドルとなっていた。

支出の増加
基金からの支出も増加し、2022年の総額1,960万ドルから、2023年には2,470万ドルに増えた。グアム観光局(Guam Visitors Bureau)への支出も、2022会計年度の1,450万ドルから、2023会計年度には2,090万ドルへと増加。

監査報告では、支出の増加は以下の要因で一部相殺されたとしている:

  • 資本プロジェクトの支出が75万ドル減少
  • グアム市長会(Mayors Council of Guam)への支払いが30万2,000ドル減少
  • 債務利息支払いが7万ドル減少

重大な弱点(Material Weakness)
監査人は、内部統制上の欠陥として、重大な弱点を1件指摘。2023会計年度末時点で約98万ドルのホテル宿泊税収入が利用可能であり、会計年度終了後90日以内に回収されていたにもかかわらず、グアム政府はオンラインで申告されたホテル宿泊税の収入を適切に会計処理していなかったと報告された。

その結果、報告されたホテル宿泊税収入は不完全なものとなっていた。この税収の過少計上を修正するために、監査調整が提案され、監査人はグアム政府(GovGuam)に対し、オンラインで申告されたホテル宿泊税の資金について、クリアリング口座での入金を適切に発生主義会計に基づいて処理するよう検討することを勧告した。


比較的治安がいいのが
グアムの魅力の一つのはずですが.....

別の記事で昨夜10時ごろ、グアム・プレミア・アウトレット(Guam Premiere Outlets)で、銃撃があったとのこと。詳細はまだ報じられていませんが、嫌なニュースです。GPO営業時間外とはいえ、観光客も利用する施設ですし、ROSSに関しては深夜まで営業、空いた時間を狙って訪れる人もいるはずです。時間の背景が報じられ、犯人の動機が明らかになることを待ちますが、比較的治安がいいとされるグアムで、このようなニュースは聞きたくたいですね。

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