『グアムの朝刊』2025.5.8 JFK高校、サンチェス高校、FBLG中学校、オッコド高校の生徒は、2025~2026年度も再び二部制授業へ。

2025年5月7日 Pacific Daily Newsより抜粋、要約
グアム教育委員会は火曜日の夜、2025〜2026年度も二部制授業を継続することを決定した。タムニンにあるジョン・F・ケネディ高校(John F. Kennedy High School)は引き続きサイモン・サンチェス高校(Simon Sanchez High School)の生徒と共有され、デデドにあるオッコド高校(Okkodo High School)はF.B.レオン・ゲレロ中学校(F.B. Leon Guerrero Middle School)の生徒と共有される。教育当局によると、グアム教育省(GDOE)はイーゴにあるFBLG中学校の改修工事が完了するまで現状を維持する方針。
この決定が行われた火曜夜の委員会会合は、インフラ整備プロジェクトの遅れ、予算の制約、授業時間の遵守に関する疑問、そして約1億8千万ドルの米国救済計画(American Rescue Plan)連邦資金が宙に浮いている状況の中で開催された。グアム教育省(GDOE)は2026会計年度に過去最高となる3億600万ドルの予算を要求しており、これは現在の予算より4,000万ドル多い額。
GDOEには、8月に始まる新学年度前に授業時間に関するすべての法令遵守の問題を解決することが義務付けられました。また、教育委員会は必要な設備、特にカフェテリアのインフラなどが完全に整備・稼働していない限り、学期途中での移転は一切承認しないと明言した。この決定には、地区全体で実施された調査の回答も参考にされている。
最新の調査では、生徒・教職員959名に加え、推定3,000人の保護者・後見人のうち366名が回答。そのうち77%の生徒が現在のキャンパスに留まることを希望している。教職員のうち50.7%が現行の体制の継続を支持し、保護者などの42%も同意した。
しかし、この決定には批判もある。委員たちは、計画の遅れに対する不満を表明。「この問題はもっと早く取り組むべきでした」と副委員長メアリー・オカダ氏は述べた。「今、私たちは不完全な情報に基づいて決定を迫られているのです。報告書では生徒たちが提起したすべての懸念が解消されていません。」教育委員会の議長であるエンジェル・サブラン氏は、「JFK、サンチェス、FB、オッコドの計画を始めるために決断しなければならない」とし、「すでに学年度末を迎えている」と述べる。
サイモン・サンチェス高校の校長カーラ・マスナヨン氏は、学習の回復を支援するための取り組みが進行中であるとし、「報告書には学習損失に対処するための提案も含まれています。複数校にまたがる履修、時間割の調整、サマースクールの統合などを検討しています」とマスナヨン氏は述べ、「これは生徒にとっては任意のプログラムになりますが、支援を提供する意思があります」と語った。
また、教育委員会のメンバーは、今回の決定が「適正教育法(Adequate Education Act)」に準拠しているのかという法的懸念も表明。「私たちはこの法律を遵守しているのでしょうか?それとも、法的根拠が不明確なまま決定を下して訴訟のリスクを招いているのでしょうか?」とオカダ氏は問いかけ、「そのリスクは取れません」と強調した。
JFK高校の校長アシャディー・ロセテ氏とマスナヨン氏は、現行モデルの中で生徒と職員の受け入れに努めてきたと述べ、「もちろん理想的な状況ではありませんが、私たちは一つのDOE(教育省)として取り組んでいます。私たちは関係者の声に耳を傾け、教育省としてのリソースを考慮し、実行可能な方法を選んでいるのです」とロセテ氏は語りました。「理想的ではないにせよ、私たちは何とか機能させようと努力しています。」
教育委員たちは、生徒の意見が今回の決定において重要な役割を果たしたことも強調。「生徒たちはJFKで歓迎されていると感じています」と教育委員のマリア・グティエレス氏は述べました。「彼らは転校したくないのです。シャークス(JFKのマスコット)として卒業したいのです。」
グティエレス氏はまた、地域とのつながりにも言及、「私は彼らとその保護者と一緒に過ごしました。教会でも、ALS(成人学習サービス)でも、フリーマーケットでも会います。彼らは自分の居場所だと感じているのです」と語った。
教育委員のピーター・アレクシス・アダ氏は、別の選択肢を提案。「F.B.に仮設校舎を建てるのを見てみたい。サンチェスの生徒たちは午前中に授業を受け、午後はパートタイムで働くこともできるでしょう。村に戻れるのです」と述べた。
マスナヨン氏は、職員もに前向きであると述べた。「F.B.レオン・ゲレロの改修が完了すれば、喜んで戻ります。以前にも教室を共有したことがありますし、今回もできます」と語る。
それでも、最大の障害は財政的な制約である。「すべての選択肢を検討しましたが、結局は資金の問題に戻ってしまいます」とマスナヨン氏は述べ、「資金はどこから得るのか?仮設教室はどうやって建てるのか?設置場所は?」と。
教育委員の一人は、今年初めの取り組みの停滞に言及した。「1月に仮設キャンパスのモデルを視察して戻ってきましたが、何も起こりませんでした。計画もなかったのです」とグティエレス氏は言いました。「今になって皆が慌てているのです。」また、経営陣からの反応がなかったことについても批判した。「経営陣に提案しましたが、反応はありませんでした。今は資金を懇願するしかない状況です」と彼女は述べた。
サブラン委員長は、GDOEが議会および連邦当局と協力して支援を確保しようとしていると述べ、「7月の着工を目指しています。業務範囲を提出済みで、連邦の償還を待っているところです。総額5,100万ドルで、そのうち350万ドルは設備費です」と語る。校長たちは、次の学年度のマスター・スケジュール(全体時間割)がすでに確定しており、科目の削減はないと確認した。
教育委員会の最終投票では現行の体制を再確認しましたが、秋の授業開始前に、計画・インフラ・法令遵守を確実に実行するよう教育省に対する圧力が強まりました。「すべては資金源の確保にかかっています。私たちは皆、協力する意思があります。ただ、支援が必要なのです」とFBLG中学校の校長、メリッサ・マフナス氏は述べた。
グアムの卒業シーズンの幕開け

昨夜は5年ぶりに卒業式に参列してきました。久しぶりの祝賀ムードの熱気に我が子の卒業の時を思い出していました。卒業式の主人公は生徒と保護者、保護者の方々は子どもの成長と自らの子育ての苦労が報われ肩の荷が降りた気分に浸っていたことでしょう。
そしてコロナ時期のドライブスルー卒業式や保護者不参加のオンライン卒業式についても思い出していました。ほんの数年前のことなのに、ずいぶん昔のことのように思えます。
今日の記事では新年度もダブルセッションが決定ということですが、サイモンサンチェスの校舎新設は入札段階なので、まだ数年続くことでしょう。捉え方にもよりますが、やはり朝6時半ぐらいからの始業は負担が大きいように思えてなりません。