『グアムの朝刊』2025.6.27 GVB:来島者数は2019年の水準の43.2%、大規模な軍事演習が夏の回復を妨げる可能性
2025年6月27日 Pacific Daily Newsより抜粋、要約

グアムの観光業は依然としてゆっくりと回復を続けており、今年これまでの観光客数は2019年の水準の43.2%にとどまっていると、グアム観光局のリージェン・ビスコー・リー局長が木曜日に同局の理事会で報告。
また彼女は、7月9日から8月9日にかけて予定されている大規模な軍事演習が、観光の最盛期であるこの時期の回復に悪影響を及ぼす可能性があるとも述べた。「どれほど効果があるかは分かりませんが、モイラン議員の事務所には一応連絡を取りました。国防総省に、この演習の時期を閑散期やオフシーズンなどに変更できないか、お願いしてもらえないかと打診しました」と彼女は話した。「でも、これはほんの小さな希望にすぎません」と。
ビスコー・リー局長は、5月1日から26日までの部分的な月次データを発表し、この期間中の来島者数は42,121人だったと報告した。この数字は、2024年の同じ26日間と比べて2.7%の減少となっている。韓国からの来島者数は前年同期間比で18.9%減少した一方で、日本からの来島者数は24.7%増加した。グアム観光局(GVB)のチウ理事長は、韓国からの来島者数の減少は予想されていたと述べ、今月初めから航空座席数が増加していると付け加えた。
現在、グアムへの来島者のうち45.9%が韓国から、31.5%が日本からとなっている。「6月1日以降に追加された座席は非常に好調です」とチウ氏は語る。「最初の週は搭乗率が90%を超えました。2週目はわずかに下がりましたが再び上昇し、韓国航空はインセンティブなしでAir Busanを加え、近日中に毎日便を開始する予定です。また、ジンエアーやチェジュ航空とも追加便について緊密に連携を続けています」チウ氏は、1か月以内に韓国からの座席数が1日あたり1,000席増加する可能性があると述べた。「本当に素晴らしい仕事をしてくれています」と彼はマーケティングチームを称賛しました。「トンネルの先に光が見えています。曇り空でも、私にとっては太陽が韓国市場に差しているように感じます」
軍事演習について
ビスコー・リー局長によると、アメリカ空軍の大規模演習「レゾリュート・フォース・パシフィック(Resolute Force Pacific)」が7月9日から開始される予定。この演習には米軍機300機が参加し、太平洋地域の25か所でパートナー国も含めて実施される。
「観光のピークシーズン中にホテルはすでに満室になります。そして、そこに1か月間の軍事演習が加わると、7月9日から8月9日までの間、観光回復の可能性は完全に潰されてしまいます。なぜならホテルの部屋数が足りなくなるからです」とチウ氏は述べた。「これは本当に痛手です。軍事演習があること自体は悪くありません。でも、せめて4月か9月にしてくれればよかった。7月と8月だけは避けてほしかった」と残念そうに語った。
これまでも、これからも日本と韓国マーケット?
先日、過去一年でご自身が居住している都道府県から出ていない人が1/3いるというデータを目にしました。様々な格差が広がる日本社会を裏付けるデータのように感じました。一方、緊迫する世界情勢の中での地政学的に重要なグアムという場所。こんなに世界は広いのに、それでもグアムは日本と韓国に集中し続けるのですね。